先に結論
Zoho Sitesの注意点は、大きく分けると「プランごとの上限」「機能の増やし方」「ほかのサービスへの移りにくさ」の3つです。
どれも、作り始める前に知っておけば対策できるものです。逆に、知らないまま作り始めると「あとからページが足りない」「欲しい機能が付けられない」といったことが起こりえます。ここでは、それぞれの中身と対策をまとめます。
知っておきたい5つのデメリット
1. ページ数とフォーム数に、プランごとの上限がある
日本向けのプランでは、スタータープランは5ページまで、プロプランは50ページまでです。問い合わせフォームの数も、スターターは5つ、プロは50までと決まっています(2026年10月時点)。
会社案内が中心のサイトなら5ページでも組めますが、サービスごとにページを分けたり、実績を1件ずつ紹介したりすると、すぐに上限に届きます。最初にページ構成を決めて、必要なプランを選ぶことが大切です。
2. プラグインのような「後付けの機能」は少ない
WordPressのように、プラグインを入れて機能を足していく仕組みはありません。機能を増やすときは、Zohoのほかのアプリと連携するか、コードを埋め込んで作ることになります。
そのぶん、Zoho CRMやZoho Bookingsとの連携はスムーズです。「どんな機能が必要か」を最初に洗い出し、Zohoのアプリでまかなえるかを確認しておくと安心です。
3. デザインを作り込むほど、編集画面での更新はしにくくなる
Zoho Sitesは、テンプレートとビルダー(編集画面)の範囲で作るなら、とても手軽です。一方で、細かいデザインを実現しようとすると、カスタムCSSやコードの埋め込みを使うことになります。
コードで作った部分は、編集画面で文字を直接書き換えることができません。このサイトも、デザインを優先してコードで組んでいる部分が多く、文言の修正は管理画面のコードから行っています。「スタッフが自分で更新する部分」と「デザインの要になる部分」を最初に分けて設計するのがおすすめです。
4. ほかのサービスへの引っ越しは、作り直しが前提
WordPressであれば、サイトのデータをまるごと別のサーバーへ移すことができます。Zoho Sitesは、Zohoのサーバー上で動くことを前提にしたサービスなので、将来ほかのサービスへ移る場合は、作り直しになると考えておくのが安全です。
文章や画像などの素材は、手元にも残しておくと、いざというときに困りません。
5. 日本語の情報が、まだ多くない
WordPressに比べると、日本語の解説記事や使っている人の数はまだ多くありません。困ったときに日本語で検索しても答えが見つからず、公式のヘルプや英語の情報まで調べることになる場面があります。
ポイント
5つのうち多くは、「最初の設計」で小さくできます。ページ数、必要な機能、更新する人、の3つを作り始める前に決めておきましょう。
できないことと、代わりの方法
「これはできますか?」とよく聞かれることを、代わりの方法と合わせてまとめました。なお、お知らせやブログは、Zoho Sitesの標準の機能で書くことができます。
| やりたいこと | Zoho Sitesだけでは | 代わりの方法 |
|---|---|---|
| 予約を受け付けたい | 予約の管理はZoho Sitesの役割ではない | Zoho Bookingsを組み込む(編集画面から追加できる) |
| 問い合わせを顧客管理につなげたい | 標準のフォームは、受け付けた内容の保存とメール通知が中心 | Zoho CRMのWebフォームを設置し、見込み客や連絡先として登録する |
| ページをたくさん作りたい | プランごとに上限がある | 上位プランやページ追加のオプションを使う。数百ページ規模ならWordPressも検討 |
| 独自の動きや機能を付けたい | ビルダーだけでは難しい | コードの埋め込みやカスタムCSSで作る |
| 別のサーバーへ移したい | データごとの引っ越しは前提にしていない | 素材を手元に保管し、移るときは作り直す |
デメリットを小さくする作り方
Zoho Sitesで作るときは、次の順番で考えると、あとから困ることが少なくなります。
- ページ構成を先に決めて、プランを選ぶ今必要なページと、1年以内に増やしたいページを洗い出し、上限に余裕のあるプランを選びます。
- 必要な機能を、Zohoのアプリで組み立てる問い合わせはZoho CRM、予約はZoho Bookingsなど、サイトの先の業務までつなげて設計します。
- 「更新する部分」と「デザインの要」を分けるお知らせや実績など、社内で更新する部分は編集画面で直せるように組み、全体の見た目はカスタムCSSで整えます。
- 公開後も、数字を見ながら直していくアクセス解析の数字をもとに、ページの内容や導線を見直していきます。
まとめ
Zoho Sitesには、プランの上限や機能の増やし方、ほかのサービスへの移りにくさといった注意点があります。ただ、どれも作り始める前に分かっていれば、対策できるものばかりです。
そのうえで、サーバーの保守をZohoに任せられること、Zoho CRMやZoho Bookingsと自然につながることは、ほかにはない良さです。WordPressとの違いは「Zoho SitesとWordPressの違いは?」でまとめています。



